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ホーム›金華日々徒然› 金華の景色四季折々エッセー › 「岐阜を訪ねるたびに、自然の有難さを感じる。」福島祥郎 オリエンタルランド(東京ディズニーランド)特別顧問(前社長)
福島 祥郎
オリエンタルランド (東京ディズニーランド) 特別顧問(前社長)
都会に住むのは便利であるが、コンクリート、化学物質の新建材、電磁波等に囲まれた人工的空間では、人間にとって大切な感性が衰える。緑が少ないから五感がひたすら自然を渇望する。
古代ギリシャの近代医学の父と言われたヒポクラテスは、『人間は、自然と遠ざかるほど、病気に近づく』と…。数年前に、山口県で開催された日本統合医療学会で、「自然欠乏症候群」という言葉を聞いた。子供たちが自然から遠ざかって毎日を送った生活が、遺伝子レベルに大きな影響や違和感を与えるといわれる。集中力が欠け、落ち着きがなく、忍耐力がなく、癇癪を起こし、他人に気遣いができず、友達ができない。子供だけでなく大人も影響を受け健康診断の数値は「異常なし」でも、さまざまな体調不良やメンタルな不調を招く。
自然は四季折々の美しさを見せてくれる。そしてそこを訪れる人を癒し、楽しくしてくれる。現代人が足りない自然の第一が、こうした環境としての自然であることは、間違いない。ここ岐阜は、真の美や価値の宝庫となっていることを忘れてはならない。日本人の誇れるものは、繊細な感性だ。
科学技術は益々進展するが、しかし人間の大切な価値は、心そして文化だ。理性と感性のバランスが大事、だからもっとロマンをもって自然と触れ合い、身心を癒し、潤いのある人生を送りたい。